【2026年9月基準】保険16社のAI変革ランキング|東京海上が首位、利用・本業・成果の違いを読む

1位は東京海上ホールディングスの61点。2位はライフネット生命保険の58点、3位はSOMPOホールディングスの55点でした。

今回の比較で注目したいのは、順位だけではありません。社員がAIを使える環境、保険の実務が変わった範囲、顧客が経験する変化、効果を裏付ける資料は、それぞれ違います。総合点が近い企業でも、強みの場所は同じではありません。

保険16社を6つの軸で比べると、「広く使われるAI」「本業の工程を変えるAI」「顧客向けの事業になるAI」を分けて読む必要があることが見えてきます。この記事では全社の順位・点数を公開し、主要な根拠と、そこから何が読み取れるかを整理します。

母集団:2026年7月31日/情報基準日:2026年9月5日/評価基準:v1.3/編集:2026年10月9日
現在性の対象期間:原則2024年9月5日〜2026年9月5日。編集日が新しくても、情報基準日は更新していません。

0点の意味
0点はAIを利用していないという意味ではありません。定めた調査範囲と基準日までの公開情報から、加点条件を満たす取組みを確認できなかったことを示します。非公開の取組みや基準日後の発表は含みません。

  1. 保険16社の全ランキングと、6軸の内訳
  2. 何を評価し、何を評価しないか
  3. 1〜6位:本業の成果と、全社展開は同じ強みではない
    1. 1位 東京海上ホールディングス|61点
    2. 2位 ライフネット生命保険|58点
    3. 3位 SOMPOホールディングス|55点
    4. 4位 SBIインシュアランスグループ|52点
    5. 5位 MS&ADインシュアランスグループホールディングス|47点
    6. 6位 かんぽ生命保険|41点
  4. 7〜13位:総合点だけでは見落とす、それぞれの強み
    1. 7位 T&Dホールディングス|33点
    2. 8位 アドバンスクリエイト|33点
    3. 9位 ソニーフィナンシャルグループ|31点
    4. 10位 第一ライフグループ|25点
    5. 11位 ブロードマインド|21点
    6. 12位 アイリックコーポレーション|18点
    7. 13位 アニコム ホールディングス|13点
  5. 同14位の3社:公開根拠未確認という評価
    1. 14位タイ 日本総険|0点
    2. 14位タイ 中央インターナショナルグループ|0点
    3. 14位タイ FPパートナー|0点
  6. 業界を通して見える、三つの違い
    1. 1.利用率の数字があっても、同じ意味とは限らない
    2. 2.速くするAIと、工程をなくすAIと、試験中のAIは違う
    3. 3.AIを外部へ提供する力と、自社のAI変革は別
  7. このランキングだけでは分からないこと
  8. 結論:順位よりも、どの仕事がどう変わったかを読む
  9. 出典を比較・再利用したい方へ
  10. 主要出典
  11. 保険16社の全ランキングと、6軸の内訳
  12. 何を評価し、何を評価しないか
  13. 1〜6位:本業の成果と、全社展開は同じ強みではない
    1. 1位 東京海上ホールディングス|61点
    2. 2位 ライフネット生命保険|58点
    3. 3位 SOMPOホールディングス|55点
    4. 4位 SBIインシュアランスグループ|52点
    5. 5位 MS&ADインシュアランスグループホールディングス|47点
    6. 6位 かんぽ生命保険|41点
  14. 7〜13位:総合点だけでは見落とす、それぞれの強み
    1. 7位 T&Dホールディングス|33点
    2. 8位 アドバンスクリエイト|33点
    3. 9位 ソニーフィナンシャルグループ|31点
    4. 10位 第一ライフグループ|25点
    5. 11位 ブロードマインド|21点
    6. 12位 アイリックコーポレーション|18点
    7. 13位 アニコム ホールディングス|13点
  15. 同14位の3社:公開根拠未確認という評価
    1. 14位タイ 日本総険|0点
    2. 14位タイ 中央インターナショナルグループ|0点
    3. 14位タイ FPパートナー|0点
  16. 業界を通して見える、三つの違い
    1. 1.利用率の数字があっても、同じ意味とは限らない
    2. 2.速くするAIと、工程をなくすAIと、試験中のAIは違う
    3. 3.AIを外部へ提供する力と、自社のAI変革は別
  17. このランキングだけでは分からないこと
  18. 結論:順位よりも、どの仕事がどう変わったかを読む
  19. 出典を比較・再利用したい方へ
  20. 主要出典

保険16社の全ランキングと、6軸の内訳

順位企業(コード)A
25
B
25
C
20
D
15
E
10
F
5
総合
1東京海上ホールディングス
8766
10251635261
2ライフネット生命保険
7157
171012610358
3SOMPOホールディングス
8630
17108610455
4SBIインシュアランスグループ
7326
10201233452
5MS&ADインシュアランスグループホールディングス
8725
1415465347
6かんぽ生命保険
7181
1015465141
7T&Dホールディングス
8795
515433333
8アドバンスクリエイト
8798
510833433
9ソニーフィナンシャルグループ
8729
1010035331
10第一ライフグループ
8750
510037025
11ブロードマインド
7343
510033021
12アイリックコーポレーション
7325
05035518
13アニコム ホールディングス
8715
05033213
14位タイ日本総険
5840
0000000
公開根拠未確認
14位タイ中央インターナショナルグループ
7170
0000000
公開根拠未確認
14位タイFPパートナー
7388
0000000
公開根拠未確認

A=AI日常浸透度、B=本業変革度、C=実現済み成果、D=社員の自律AI化、E=組織・制度化、F=AIによる業態変革。順位と得点は2026年9月5日情報基準・本人承認版の正式採点を用いています。

T&Dとアドバンスクリエイトは、ともに33点ですが同順位ではありません。総合点が同じ場合はB→C→A→D→E→Fの順で比較するため、本業変革15点のT&Dが7位、10点のアドバンスクリエイトが8位です。6軸すべてが同じ0点の3社は同14位です。

なお、61点は「会社の61%がAI化された」という意味ではありません。固定された配点・段階式の条件を合計した独自の評価値です。数点の差を、絶対的な技術力や社員の能力の差として読むことはできません。

何を評価し、何を評価しないか

評価するのは、公開資料で確認できる上場会社本体と連結子会社のAIによる仕事の変化です。会社の大きさ、知名度、株価、AIへの投資額だけでは加点しません。将来目標、導入予定、試験段階の数字も、実現済み成果とは分けます。

評価軸配点読むポイント
A AI日常浸透度25誰が、どの頻度・範囲で実際に使っているか。配布と定期利用を分ける。
B 本業変革度25自社が営む主要な仕事のどこに本番AIが入ったか。同じ業務の機能を重複計上しない。
C 実現済み成果20実際の改善か、導入前の検証か、将来の見込みか。数値の対象・期間も確認する。
D 社員の自律AI化15中央の開発部署だけでなく、現場社員自身が作った具体的な本番AIがあるか。
E 組織・制度化10AI固有の責任者・専門組織・ルール・教育が、どこまで整っているか。
F AIによる業態変革5顧客が使うサービスや手続き、継続的なAI事業がどう変わったか。

本業の比較には、共通v1.3の保険7領域「商品設計・料率/募集・販売/引受・査定/契約保全/保険金・給付金/顧客対応/リスク・不正検知」を使っています。各社が実際に営む領域を分母にし、持っていない業務を理由に減点しません。AIの機能名が増えただけで、業務領域も増えたとは扱いません。

対象は、保存された2026年7月31日のJPX「保険業」の16社で、TOKYO PRO Marketの2社も含みます。母集団に入っていない企業は、AI活用が弱いことを理由に除外したわけではありません。市場区分も母集団日時点の情報です。 母集団の出典:JPX・東証上場銘柄一覧の掲載ページ。リンク先の一覧は更新されるため、最新一覧と本版の保存母集団は分けてください。

1〜6位:本業の成果と、全社展開は同じ強みではない

1位 東京海上ホールディングス|61点

本業の広さと、異なる業務の成果で首位

東京海上の61点を支えるのは、本業変革25点と実現済み成果16点です。料率設定、募集・販売、引受、保険金関連の書類処理、顧客対応という5領域を評価しています。2026年IR資料では、代理店照会について2025年度の件数・対応時間・人件費・AI活用実績等から会社が算出した効果と、東京海上日動ドバイ支店の書類処理時間の短縮を確認できます。 [S34][S12][S09]

ここから読み取れること:単に社員へツールを提供するだけでなく、保険の判断・処理・顧客対応という別々の仕事にAIを組み込んでいる姿が読み取れます。複数工程にまたがる実装と成果が、今回の首位の理由です。

評価の限界:ただし、約3億円/年は会社算出の対象業務の効果であり、現金支出が同額減った実測ではありません。約90%削減もドバイ支店の対象書類工程に限ります。全社員の利用率や、現場社員自身のAI開発が最も進んでいると結論づける評価ではありません。

2位 ライフネット生命保険|58点

全社展開と、顧客の待ち時間の変化

ライフネット生命は58点。2026年8月25日の発表で、同年7月末までに全部門へ自社開発AIエージェントを導入したことが説明されています。コンタクトセンターでは、オペレーターにつながるまでの待ち時間が95秒から65秒へ短縮。対象工程の改善率は約31.6%です。 [S01][S20]

ここから読み取れること:社員側の導入体制と、顧客が実際に経験する待ち時間の変化を、両方示せる点が特徴です。担当役員、専門チーム、各部門の推進担当、研修、安全面の設計を組み合わせた制度面も10点と評価されています。

評価の限界:「生成AI利用率100%」は、2026年3月31日時点の休職者を除く総合職正社員の利用経験率です。毎日全員が利用しているという意味ではありません。また、自社開発という言葉だけでは、現場社員本人がAIを作ったとは確認できないため、自律AI化は6点です。

3位 SOMPOホールディングス|55点

組織の強さと、検証値を切り分けて読む

SOMPOは55点。損保ジャパンの「おしそんLLM」は、代理店・営業店・本社間の照会に対して回答案と参照先を提示する仕組みで、2025年6月の全国展開が確認されています。グループではAI CoE、責任体制、人材育成、データ・リスク管理の仕組みも評価されています。 [S45][S46][S49][S48][S02]

ここから読み取れること:共通の仕組みを通じて、社員がAIを業務へ組み込みやすくする方向性が読み取れます。一方、本業変革では、おしそんLLMと代理店品質評価を「募集・販売」の同じ領域にまとめています。機能が二つあることと、本業の二領域が変わったことは別だからです。

評価の限界:約4割の時間削減は、2024年度トライアルで回答可能だった照会が対象です。本番後の全照会の削減率ではありません。介護向け「ほのぼのVoice」は業態変革で評価しますが、保険の本業領域には移し替えていません。基本AI機能は無償、有償なのは追加インカム機能です。

4位 SBIインシュアランスグループ|52点

通常の保険金手続きを変えるAI

SBIインシュアランスグループは52点。AIを使った保険募集、音声での顧客対応、画像を用いた保険金手続きという3領域を評価しています。SBI損保のスーツケース破損の画像査定では、通常の担当者による損害確認・支払手続きが不要となる工程が示されています。 [S18][S17][S14]

ここから読み取れること:単に回答文を速く作るだけでなく、担当者が行っていた通常工程そのものを変える点に特徴があります。本業変革20点・実現済み成果12点という内訳は、その工程変更を評価したものです。

評価の限界:最短3日から最短即日という表現を、平均の所要日数や一般的な削減率へ置き換えてはいません。また、親会社SBIホールディングスのAI組織を、そのまま対象グループ自身の制度として加算することもしていません。

5位 MS&ADインシュアランスグループホールディングス|47点

全社員の利用環境と、保険実務への実装

MS&ADは47点。AI Ribbonの全グループ社員への提供に加え、損害サービスでの通話記録の文字起こし・要約や、事故受付へのAI音声導入を評価しています。利用前の教育や、ログ監視などの運用も資料に示されています。 [S03][S40][S39]

ここから読み取れること:社員がAIを利用できる環境を整えることと、特定の保険業務へ組み込むことを並行している姿が読み取れます。ただし、全社員が使えることと、全社員が定期的に使うことは同じではありません。

評価の限界:年間約29万時間という削減数値は見込みとして扱い、実現済みの定量成果にしていません。社員がマクロ等を作成できる機能も、具体的な社員製AIの本番利用とは分けています。

6位 かんぽ生命保険|41点

営業の練習と、給付の事務を支援

かんぽ生命は41点。統合報告書2025では、本社の全ての部署での生成AI利用、全支店の法人営業部社員に向けたAIロールプレイ、保険金支払いを支えるAI-OCRによる入力の機械化が説明されています。AIポリシーも評価対象です。 [S21][S15][S04]

ここから読み取れること:顧客に直接見えるAIだけでなく、営業担当者の準備と、給付サービスの裏側の事務を変える方向性が読み取れます。こうした裏方の変化も本業として評価する一方、顧客向けAIサービスとは分けています。

評価の限界:本社の全部署という範囲を、会社の全社員の利用率へ広げていません。また、2026年2月発表のコンタクトセンター資料にある将来予定や、実現の確定が不足する「最大70%」を、そのまま本番成果として採用していません。

7〜13位:総合点だけでは見落とす、それぞれの強み

7位 T&Dホールディングス|33点

営業と契約保全の二つの領域へ

T&Dは33点。営業支援端末T-AI-Faceと、AI音声応答による書類請求等を、募集・販売と契約保全の2領域として評価しています。24時間の受付や、導入後の手続き項目の拡張も確認されています。 [S11][S26][S37]

ここから読み取れること:保険の加入前だけでなく、契約後の手続きを使いやすくする方向にAIを組み込んでいると読めます。アドバンスクリエイトと総合点は同じですが、本業変革が15点と10点で異なるため、固定の同点処理ではT&Dが7位になります。

評価の限界:2027年1月運用予定の査定AIや約4割の削減見込みは、現在の本番実装・実績には含めません。将来計画を除外しても残る、既存の営業・保全の仕事を評価しています。

8位 アドバンスクリエイト|33点

AI研修の成果と、因果関係の限界

アドバンスクリエイトは33点。新入社員がAIロールプレイで接客を訓練する取組みに加え、個人保険相談のAIヒアリングや、外部保険会社等への研修提供を評価しています。公式発表には、2024年新卒社員の入社約半年後の売上/人が、2023年新卒と比べ60%増という比較もあります。 [S28][S27][S38]

ここから読み取れること:AIを事務処理だけでなく、社員の練習や相談・販売の進め方に組み込む点が特徴です。業態変革4点は、個人向け相談と外部企業向け研修という、異なる顧客の仕事の変化を評価しています。

評価の限界:新卒年次間の比較であり、人数、元の売上額、AIだけの影響は十分に分離されていません。「AIが売上を60%増やした」という因果の断定はしません。また、売上増を時間・費用削減の閾値に読み替えて大成果にはしていません。

9位 ソニーフィナンシャルグループ|31点

事故映像を、説明と共有に使う

ソニーフィナンシャルグループは31点。ソニー損保の事故映像AI解析による事故対応を評価しています。顧客のドライブレコーダー映像を解析し、走行軌跡等を可視化して、担当者と顧客の説明・共有につなぐ仕組みです。 [S33][S32][S06]

ここから読み取れること:資料作成を効率化するだけでなく、事故についての情報を共有し、説明を進める方法を変えていると読めます。業態変革3点と、実現済み成果0点は矛盾しません。提供するフローの変化と、改善を測った証拠は別だからです。

評価の限界:提供開始や目指す効果から、事故解決時間や顧客満足がどの程度改善したかまでは確認できません。また、グループ内の銀行のAI利用を保険本業の別領域として加算していません。

10位 第一ライフグループ|25点

営業を支えるAIと、データ・AIの責任体制

第一ライフグループは25点。2026年4月から全国の営業職に本格導入されたデジタルバディが、営業準備や記録等を支援します。統合報告書2025では、データ・AIの責任者であるCDAOやAIチームの協働、AIレビュー、ガバナンス・ポリシーの取組みも確認されています。 [S30][S51]

ここから読み取れること:社員側の営業支援と、その利用を組織として管理する体制を、別々に整えている姿が読み取れます。本番利用が営業職で確認できることと、全社規模で定着していることは分けた評価です。

評価の限界:資料の「効率化を図る」「品質向上を目指す」という目的を、実現済みの成果へ置き換えていません。将来の全社員利用目標も現在の利用実績には含めず、成果0点としています。

11位 ブロードマインド|21点

開発計画から、営業現場の利用開始へ

ブロードマインドは21点。2026年8月12日の決算短信では、AIコンサルティングシステムのヒアリングモジュールの利用開始と、AIエージェントの継続開発が記載されています。過去の開発計画とは分けて、本番の営業支援を評価しています。 [S42]

ここから読み取れること:AIを構想している段階から、面談の特定工程で使い始めた段階へ進んだことが、この資料から読み取れます。規模の大きい将来構想ではなく、利用を確認できる一つの仕事を評価する例です。

評価の限界:面談や業務の効率化は目的としての記載で、実際に何分短くなったか、顧客体験がどう変わったかは確認できません。本番利用の確認を、そのまま成果や顧客フロー改善に置き換えていません。

12位 アイリックコーポレーション|18点

AIを外部に提供する強さと、自社変革は別

アイリックコーポレーションは18点。ASFiNDERの継続提供や追加料金体系、連結子会社インフォディオによるAI-OCR等の開発・運用・販売を評価しています。業態変革は5点で、今回の比較では最高点です。 [S07][S16][S23]

ここから読み取れること:AIを継続的な事業として提供する強みがある一方、自社の社員が日常的に使うことや、自社の保険主要工程がAI化したことを別に確認する必要があります。総合18点だけで、AIサービスの技術力や商品価値が低いとは判断できません。

評価の限界:プラットフォームのID数には非AI機能も含まれます。年間120時間という数値も試算であり、実現済みのAI成果には使いません。外販サービスの存在だけで自社社員の利用率を推定しないため、日常浸透は0点です。

13位 アニコム ホールディングス|13点

飼い主が触れるAIと、保険業務の成果を分ける

アニコムホールディングスは13点。2025年4月23日公開の「世界えがお博覧会」は、犬の写真を登録するとAIが笑顔度を判定するサービスです。顧客が直接使えるAI接点として評価し、関連する開発・特許は専門開発の根拠として区別しています。 [S43][S44]

ここから読み取れること:保険会社のAIは、引受や支払いだけでなく、顧客が普段利用する周辺サービスにも表れます。ただし、サービスに触れられることと、健康や保険業務の改善が実証されていることは別です。

評価の限界:写真の笑顔度判定から、診断精度や健康改善を主張していません。全社員向け生成AIに触れる採用ページも、導入日・基準日前の掲載を確認できないため、今回の日常浸透には使っていません。現在のAI利用そのものを否定する意味ではありません。

同14位の3社:公開根拠未確認という評価

14位タイ 日本総険|0点

0点は「AIを使っていない」ではない

固定した対象期間の公開資料では、6軸の加点条件を満たす根拠を確認できなかったため、0(公開根拠未確認)です。

将来の開示や、日付・実施主体・本番の条件が明らかになる資料によって、別版で評価が変わる可能性があります。今回の0点から「取組みなし」「AI未導入」とは読み替えられません。

14位タイ 中央インターナショナルグループ|0点

0点は「AIを使っていない」ではない

固定した対象期間の公開資料では、6軸の加点条件を満たす根拠を確認できなかったため、0(公開根拠未確認)です。

将来の開示や、日付・実施主体・本番の条件が明らかになる資料によって、別版で評価が変わる可能性があります。今回の0点から「取組みなし」「AI未導入」とは読み替えられません。

14位タイ FPパートナー|0点

0点は「AIを使っていない」ではない

固定した対象期間の公開資料では、6軸の加点条件を満たす根拠を確認できなかったため、0(公開根拠未確認)です。

将来の開示や、日付・実施主体・本番の条件が明らかになる資料によって、別版で評価が変わる可能性があります。今回の0点から「取組みなし」「AI未導入」とは読み替えられません。

業界を通して見える、三つの違い

1.利用率の数字があっても、同じ意味とは限らない

ライフネット生命の100%は利用経験率です。SOMPOの資料にはMAU51%がありますが、本版では測定月や分母の条件が十分でないため、定期利用率40〜59%の得点段階にそのまま当てはめていません。「全社員に提供」「一度でも利用」「毎月利用」は、別の状態として読みます。 [S20][S02]

この区別から、AIの定着を判断するには、導入人数だけでなく、対象者・測定時点・利用頻度の定義が必要だと考えられます。数字が大きいから評価が高い、という仕組みにはしていません。

2.速くするAIと、工程をなくすAIと、試験中のAIは違う

ライフネット生命の待ち時間短縮、SBI損保の通常手続きの除去、損保ジャパンの導入前トライアルは、同じ「効率化」でも証拠の種類が異なります。実装した事実、本番工程の変化、導入前に測った数値を混ぜないことが重要です。 [S20][S18][S45]

本ランキングは、期間実績をQ1、本番で確定した工程の変化をQ2、導入前の定量検証をQ3、定性的な本番改善をQ4、将来予測等をXとして区別します。Q3は成果軸8点までの候補で、Q4だけでは4点までです。大きな予測値があるだけで上位にはなりません。

3.AIを外部へ提供する力と、自社のAI変革は別

アイリックの業態変革は5点ですが、社員の日常浸透は0点です。SOMPOの介護向けサービスも業態変革では評価しつつ、保険本業の別領域には数えていません。これはAI事業を無視するためではなく、何の強みを評価しているかを混ぜないためです。

ここからは、企業のAI活用を読むときに、「自社がAIを使う」「顧客がAIを使う」「AIを継続的な事業として提供する」という三つの主語を分けると、総合点の背後が見えやすくなると考えられます。

このランキングだけでは分からないこと

本資料は情報基準日時点の公開情報に基づく独自評価です。企業価値・株価・将来業績・保険商品の優劣を評価するものではなく、投資や保険加入の推奨ではありません。非公開施策は評価できず、公開情報の量や明確さに左右されます。

企業発表の数字には、会社算出値、特定部署・支店の値、比較条件が限定された値があります。正得点の根拠になった資料でも、資料全体の主張を無条件に採用したわけではありません。

また、AIに関する取組みがあっても、日付が確認できない、基準日より後である、予定の表現しかない、実施主体が違う、といった理由で加点しない場合があります。点数の上昇は、実態の進展だけでなく、開示が詳しくなったことによっても起こり得ます。

結論:順位よりも、どの仕事がどう変わったかを読む

今回の首位は、保険の複数工程への実装と、異なる仕事での成果が確認できる東京海上でした。一方、ライフネット生命には全社展開と顧客対応、SOMPOには組織体制、SBIインシュアランスグループには保険金手続きの工程変更という特徴があります。

全社にAIを配ること、本業を変えること、成果を示すことは、同じ到達点ではありません。関心のある企業の6軸を見ると、「何が進んでいるのか」と「何はまだ公開情報から確認できないのか」を分けて考えられます。

出典を比較・再利用したい方へ

全順位・得点・主要な分析はこの記事で無料公開しています。自分で企業を比較したり、元資料のどの箇所を根拠にしたかを追ったりするための、出典・評価理由・Excel資料集を別途用意しました。販売するのは独自の整理・比較データで、企業の公式資料の原本や全文転載ではありません。

主要出典

以下は本文の主要な出典です。資料日・本文位置・採用範囲は本版の保存台帳に基づきます。リンク先は更新・移転される場合があります。S番号は出典資料集と共通で、番号の飛びは欠落ではありません。

[S34] 東京海上ホールディングス|東京海上2026年IR説明会資料
資料日:2026-05-26/確認箇所:物理17頁Search25→22億(脚注4 FY2025照会件数/処理時間/人件費/AI利用実態を基に会社算出)とAI-HUB CoE。物理75頁左上2025年8月TMNF Dubai Branch事故書類処理90%本番、RSL50%転換率脚注2025Q2vs2021Q4/$40m期間条件不足/TMSR4pt分母不足/Voice2028予測X(17/75画像確認)
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[S12] 東京海上ホールディングス|東京海上グループの経営戦略 2025年5月26日
資料日:2025-05-26/確認箇所:物理81頁AI施策表Search/marketinnavi/商品料率/UW/顧客AI一覧。26頁CITO一般IT、固有内部AIガバナンス教育証明にはしない
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[S09] 東京海上ホールディングス|OpenAIとの戦略的パートナーシップ
資料日:2025-09-25/確認箇所:物理1頁生成AI共同案件/OneAI累積230万の利用件数、2頁共同開発計画。母集団の定期率ではない
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[S01] ライフネット生命保険|全部門に自社開発AIエージェントを導入完了
資料日:2026-08-25/確認箇所:本文「導入の背景」「特長」全部門/全チーム、注1 総合職正社員利用経験率、カスタムセキュリティ
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[S20] ライフネット生命保険|7157_Lifenet_BestAI_20260527.pdf
資料日:2026-05-27/確認箇所:物理1頁 金杉貴仁AI推進部等担当役員、物理2頁 2025年11月導入・待ち時間95秒→65秒・24時間証明書受付
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[S45] SOMPOホールディングス|生成AIを活用した照会回答支援システムを全国の営業店で利用開始
資料日:2025-07-01/確認箇所:物理1頁2024導入前試験の回答可能60%/時間4割削減と2025年6月全国展開。元試験Q3
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[S46] SOMPOホールディングス|2026年度経営戦略説明会 補足資料
資料日:2026-05-22/確認箇所:物理14頁GCxO・groupAI CoE/倫理/リスク/人材研修、15頁実装実証構想混在(画像確認)
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[S49] SOMPOホールディングス|生成AIを活用した代理店業務品質評価システムのリリース
資料日:2026-01-21/確認箇所:物理1頁2.代理店業務品質評価システム開始、募集代理店業務/手数料/PDCA同販売領域
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[S48] SOMPOホールディングス|ほのぼのVoice インカムオプション提供開始
資料日:2026-03-11/確認箇所:本文冒頭2025年5月無料AI音声Voice基本本番継続、「インカムオプション」有償追加2026年3月11日新提供
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[S02] SOMPOホールディングス|中期経営計画の進捗
資料日:2025-05-21/確認箇所:物理39頁 国内26社19000人MAU51%(分母/定期測定期間未完備)とAI一覧、40頁経営層700人研修、71頁NDソフトウェア売上203→213→218予想をgroup介護事業として記載
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[S18] SBIインシュアランスグループ|7326_SBIsonpo2025.pdf
資料日:2025-07/確認箇所:物理4頁(印刷5) Custella AI予測募集2024年10月拡張。物理7頁(印刷8)スーツケースAI査定/損害確認・支払手続作業不要(画像確認)。8頁(印刷9) Copilot・内規チャット本番とAltius/Hail実証区別
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[S17] SBIインシュアランスグループ|7326_VOCSS20241007.pdf
資料日:2024-10-07/確認箇所:物理1頁 2024年10月7日VOCSS社内業務導入・文字起こし/要約/マスキング、3頁未来機能拡張
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[S14] SBIインシュアランスグループ|7326_pet20260312.pdf
資料日:2026-03-12/確認箇所:物理1頁 生成AIボイスボット本番事例、2頁共同診断書AI画像読取/迅速支払、3頁企業情報
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[S03] MS&ADインシュアランスグループホールディングス|AI Ribbonの全グループ社員向け提供
資料日:2025-02-19/確認箇所:物理1頁 AIリボン全社員提供/Webアプリ・コミュニティ・社員マクロ追加可能、2頁人材投資。社員具体本番作成者は未記載
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[S40] MS&ADインシュアランスグループホールディングス|MS&AD統合レポート2025 部分版
資料日:2025-09-02/確認箇所:物理17頁(印刷85–86)右下 業務プロセス導入事例:損害サービス通話文字起こし要約効率化(29万時間は見込み)、事故受付AI音声。フェイク検知は開発記述で本番を補外しない。文字化けを画像確認
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[S39] MS&ADインシュアランスグループホールディングス|MS&ADサステナビリティ2025(名証提出版)
資料日:2026-01-22/確認箇所:PDF物理33頁(冊子106)事故受付AI / 物理64頁(冊子137)AI指針・利用前必修教育・ログ監視・グループAI会議
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[S21] かんぽ生命保険|7181_integrated2025.pdf
資料日:2025/確認箇所:物理21頁右下(印刷40) AI-OCRで記入/入力機械化。物理22頁左中(印刷41) 2023本社全部署、2025年5月全支店法人営業AIロープレ。2頁は原本画像確認
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[S15] かんぽ生命保険|日本郵政グループ・AIポリシー策定に関するお知らせ
資料日:2026-03-26/確認箇所:物理1頁4社策定、2頁 AI倫理/安全/責任/教育/イノベーションと制定2026年3月25日
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[S04] かんぽ生命保険|次世代コンタクトセンターシステムの導入について
資料日:2026-02-20/確認箇所:PDF p1-2
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[S11] T&Dホールディングス|T&D保険グループ統合報告書2025
資料日:2025/確認箇所:物理24頁(印刷30)太陽生命T-AI-Face営業支援、33頁(印刷39)AIファンド予測、35頁(印刷41)2023音声ボット24時間受付と2024保全項目追加。一般満足度をAI成果に帰属せず
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[S26] T&Dホールディングス|8795_case_study.html
資料日:未確認/確認箇所:「携帯端末T-AI-Face」「AIファンド予測サービス」2025年3月現況と2024年8月/2月導入継続。本番募集と保全を重複除外
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[S37] T&Dホールディングス|太陽生命・IBMのAIエージェント開発
資料日:2026-05-21/確認箇所:物理1頁2027年1月運用開始予定の査定AI開発・主体、2頁期待効果4割、3頁コメント。B/C本番不採用、D3/E3開発案件支持
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[S28] アドバンスクリエイト|8798_abatore_20250326.pdf
資料日:2025-03-26/確認箇所:物理1頁AVITA開発/当社代理販売。2頁2023β/本格導入後2024新卒入社約半年後営業売上/人2023同期比60%、複数保険会社外部導入実績
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[S27] アドバンスクリエイト|8798_integrated2026.pdf
資料日:2026-03-31/確認箇所:物理17頁(印刷16)現新人AI研修/個人保険相談冒頭AIヒアリング。19頁(印刷18)時間外生成AI顧客応答。26頁(印刷25)若手実利用
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[S38] アドバンスクリエイト|アドバンスクリエイト業況説明
資料日:2026-05-22/確認箇所:物理15–16頁 生成AI顧客問い合わせ/直営相談AIヒアリングとアバトレ外販継続
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[S33] ソニーフィナンシャルグループ|ソニー損保ドライブレコーダーAI解析
資料日:2024-10-01/確認箇所:2024年10月1日提供開始。サービス概要 AI事故走行軌跡/速度/解析映像共有、注4委託会社提供
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[S32] ソニーフィナンシャルグループ|ソニー損保の社内照会AI
資料日:2025-02-07/確認箇所:2025年2月7日本文1.概要 2024年12月下旬運用/人事内規商品約款/AI固有業務ルール、2.今後顧客向け活用は未来
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[S06] ソニーフィナンシャルグループ|Sony Financial Group Topics 2026
資料日:2026-02-03/確認箇所:物理5頁(印刷3) 2025年11月ソニー銀行生成AI活用アプリ利用開始。保険7分子へ銀行工程変換せず
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[S30] 第一ライフグループ|第一生命デジタルバディ本格導入
資料日:2026-08-28/確認箇所:物理1頁 2026年8月28日/4月本格導入全国生涯設計デザイナー。2頁4機能、3頁継続強化。顧客直接本番や効果数値は示さず
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[S51] 第一ライフグループ|統合報告書2025|グループ経営管理体制・グループCDAOメッセージ
資料日:2025/確認箇所:PDF物理2頁(冊子6)現CDAO組織図 / 物理16頁(冊子20)グループCDAO・AIチーム協働・2024年度実施のレビュー/ガバナンス/AIポリシー / 物理25頁(冊子29)2025年7月時点注
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[S42] ブロードマインド|2027年3月期第1四半期決算短信
資料日:2026-08-12/確認箇所:物理4頁(印刷2) AIコンサルティングシステムヒアリングモジュール利用開始/AIエージェント開発継続
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[S07] アイリックコーポレーション|AS FiNDER機能アップデート
資料日:2025-11-05/確認箇所:物理1頁 2025年6月リリース・11月更新。2頁 概要RAG/チューニング・120時間当社試算・外部代理店銀行提供
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[S16] アイリックコーポレーション|AS platform登録ID発表におけるAS FiNDER継続有償提供
資料日:2026-03-31/確認箇所:物理1頁 ASplatform1万ID(非AI含む)。2頁AS FiNDER等別料金問い合わせ。3頁 システム事業開発販売
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[S23] アイリックコーポレーション|7325_shoshinAI_20260311.pdf
資料日:2026-03-11/確認箇所:物理1頁 連結範囲子会社インフォディオ、審査専用AIエージェント書審AI提供開始・既存フロー連携、3頁会社概要
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[S43] アニコム ホールディングス|犬の笑顔をAIで判定し紹介するサイト「世界えがお博覧会」を公開
資料日:2025-04-23/確認箇所:2025年4月23日本文サイト概要:犬写真アップロード→AI笑顔スコア判定/表示/保存・任意公開。一般利用者本番/社員利用や定量改善なし
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[S44] アニコム ホールディングス|ペットの動画から感情を判定するAIシステム、日本に続きアメリカでも特許を取得
資料日:2025-09-17/確認箇所:2025年9月17日本文特許概要動画感情AI分析の特許/発明会社。4月写真AIと同一技術とはせず開発案件D3/E3
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評価版:2026年9月5日情報基準・共通v1.3/16社・96軸。1位は東京海上ホールディングスの61点。2位はライフネット生命保険の58点、3位はSOMPOホールディングスの55点でした。

今回の比較で注目したいのは、順位だけではありません。社員がAIを使える環境、保険の実務が変わった範囲、顧客が経験する変化、効果を裏付ける資料は、それぞれ違います。総合点が近い企業でも、強みの場所は同じではありません。

保険16社を6つの軸で比べると、「広く使われるAI」「本業の工程を変えるAI」「顧客向けの事業になるAI」を分けて読む必要があることが見えてきます。この記事では全社の順位・点数を公開し、主要な根拠と、そこから何が読み取れるかを整理します。

母集団:2026年7月31日/情報基準日:2026年9月5日/評価基準:v1.3/編集:2026年10月9日
現在性の対象期間:原則2024年9月5日〜2026年9月5日。編集日が新しくても、情報基準日は更新していません。

0点の意味
0点はAIを利用していないという意味ではありません。定めた調査範囲と基準日までの公開情報から、加点条件を満たす取組みを確認できなかったことを示します。非公開の取組みや基準日後の発表は含みません。

保険16社の全ランキングと、6軸の内訳

順位企業(コード)A
25
B
25
C
20
D
15
E
10
F
5
総合
1東京海上ホールディングス
8766
10251635261
2ライフネット生命保険
7157
171012610358
3SOMPOホールディングス
8630
17108610455
4SBIインシュアランスグループ
7326
10201233452
5MS&ADインシュアランスグループホールディングス
8725
1415465347
6かんぽ生命保険
7181
1015465141
7T&Dホールディングス
8795
515433333
8アドバンスクリエイト
8798
510833433
9ソニーフィナンシャルグループ
8729
1010035331
10第一ライフグループ
8750
510037025
11ブロードマインド
7343
510033021
12アイリックコーポレーション
7325
05035518
13アニコム ホールディングス
8715
05033213
14位タイ日本総険
5840
0000000
公開根拠未確認
14位タイ中央インターナショナルグループ
7170
0000000
公開根拠未確認
14位タイFPパートナー
7388
0000000
公開根拠未確認

A=AI日常浸透度、B=本業変革度、C=実現済み成果、D=社員の自律AI化、E=組織・制度化、F=AIによる業態変革。順位と得点は2026年9月5日情報基準・本人承認版の正式採点を用いています。

T&Dとアドバンスクリエイトは、ともに33点ですが同順位ではありません。総合点が同じ場合はB→C→A→D→E→Fの順で比較するため、本業変革15点のT&Dが7位、10点のアドバンスクリエイトが8位です。6軸すべてが同じ0点の3社は同14位です。

なお、61点は「会社の61%がAI化された」という意味ではありません。固定された配点・段階式の条件を合計した独自の評価値です。数点の差を、絶対的な技術力や社員の能力の差として読むことはできません。

何を評価し、何を評価しないか

評価するのは、公開資料で確認できる上場会社本体と連結子会社のAIによる仕事の変化です。会社の大きさ、知名度、株価、AIへの投資額だけでは加点しません。将来目標、導入予定、試験段階の数字も、実現済み成果とは分けます。

評価軸配点読むポイント
A AI日常浸透度25誰が、どの頻度・範囲で実際に使っているか。配布と定期利用を分ける。
B 本業変革度25自社が営む主要な仕事のどこに本番AIが入ったか。同じ業務の機能を重複計上しない。
C 実現済み成果20実際の改善か、導入前の検証か、将来の見込みか。数値の対象・期間も確認する。
D 社員の自律AI化15中央の開発部署だけでなく、現場社員自身が作った具体的な本番AIがあるか。
E 組織・制度化10AI固有の責任者・専門組織・ルール・教育が、どこまで整っているか。
F AIによる業態変革5顧客が使うサービスや手続き、継続的なAI事業がどう変わったか。

本業の比較には、共通v1.3の保険7領域「商品設計・料率/募集・販売/引受・査定/契約保全/保険金・給付金/顧客対応/リスク・不正検知」を使っています。各社が実際に営む領域を分母にし、持っていない業務を理由に減点しません。AIの機能名が増えただけで、業務領域も増えたとは扱いません。

対象は、保存された2026年7月31日のJPX「保険業」の16社で、TOKYO PRO Marketの2社も含みます。母集団に入っていない企業は、AI活用が弱いことを理由に除外したわけではありません。市場区分も母集団日時点の情報です。 母集団の出典:JPX・東証上場銘柄一覧の掲載ページ。リンク先の一覧は更新されるため、最新一覧と本版の保存母集団は分けてください。

1〜6位:本業の成果と、全社展開は同じ強みではない

1位 東京海上ホールディングス|61点

本業の広さと、異なる業務の成果で首位

東京海上の61点を支えるのは、本業変革25点と実現済み成果16点です。料率設定、募集・販売、引受、保険金関連の書類処理、顧客対応という5領域を評価しています。2026年IR資料では、代理店照会について2025年度の件数・対応時間・人件費・AI活用実績等から会社が算出した効果と、東京海上日動ドバイ支店の書類処理時間の短縮を確認できます。 [S34][S12][S09]

ここから読み取れること:単に社員へツールを提供するだけでなく、保険の判断・処理・顧客対応という別々の仕事にAIを組み込んでいる姿が読み取れます。複数工程にまたがる実装と成果が、今回の首位の理由です。

評価の限界:ただし、約3億円/年は会社算出の対象業務の効果であり、現金支出が同額減った実測ではありません。約90%削減もドバイ支店の対象書類工程に限ります。全社員の利用率や、現場社員自身のAI開発が最も進んでいると結論づける評価ではありません。

2位 ライフネット生命保険|58点

全社展開と、顧客の待ち時間の変化

ライフネット生命は58点。2026年8月25日の発表で、同年7月末までに全部門へ自社開発AIエージェントを導入したことが説明されています。コンタクトセンターでは、オペレーターにつながるまでの待ち時間が95秒から65秒へ短縮。対象工程の改善率は約31.6%です。 [S01][S20]

ここから読み取れること:社員側の導入体制と、顧客が実際に経験する待ち時間の変化を、両方示せる点が特徴です。担当役員、専門チーム、各部門の推進担当、研修、安全面の設計を組み合わせた制度面も10点と評価されています。

評価の限界:「生成AI利用率100%」は、2026年3月31日時点の休職者を除く総合職正社員の利用経験率です。毎日全員が利用しているという意味ではありません。また、自社開発という言葉だけでは、現場社員本人がAIを作ったとは確認できないため、自律AI化は6点です。

3位 SOMPOホールディングス|55点

組織の強さと、検証値を切り分けて読む

SOMPOは55点。損保ジャパンの「おしそんLLM」は、代理店・営業店・本社間の照会に対して回答案と参照先を提示する仕組みで、2025年6月の全国展開が確認されています。グループではAI CoE、責任体制、人材育成、データ・リスク管理の仕組みも評価されています。 [S45][S46][S49][S48][S02]

ここから読み取れること:共通の仕組みを通じて、社員がAIを業務へ組み込みやすくする方向性が読み取れます。一方、本業変革では、おしそんLLMと代理店品質評価を「募集・販売」の同じ領域にまとめています。機能が二つあることと、本業の二領域が変わったことは別だからです。

評価の限界:約4割の時間削減は、2024年度トライアルで回答可能だった照会が対象です。本番後の全照会の削減率ではありません。介護向け「ほのぼのVoice」は業態変革で評価しますが、保険の本業領域には移し替えていません。基本AI機能は無償、有償なのは追加インカム機能です。

4位 SBIインシュアランスグループ|52点

通常の保険金手続きを変えるAI

SBIインシュアランスグループは52点。AIを使った保険募集、音声での顧客対応、画像を用いた保険金手続きという3領域を評価しています。SBI損保のスーツケース破損の画像査定では、通常の担当者による損害確認・支払手続きが不要となる工程が示されています。 [S18][S17][S14]

ここから読み取れること:単に回答文を速く作るだけでなく、担当者が行っていた通常工程そのものを変える点に特徴があります。本業変革20点・実現済み成果12点という内訳は、その工程変更を評価したものです。

評価の限界:最短3日から最短即日という表現を、平均の所要日数や一般的な削減率へ置き換えてはいません。また、親会社SBIホールディングスのAI組織を、そのまま対象グループ自身の制度として加算することもしていません。

5位 MS&ADインシュアランスグループホールディングス|47点

全社員の利用環境と、保険実務への実装

MS&ADは47点。AI Ribbonの全グループ社員への提供に加え、損害サービスでの通話記録の文字起こし・要約や、事故受付へのAI音声導入を評価しています。利用前の教育や、ログ監視などの運用も資料に示されています。 [S03][S40][S39]

ここから読み取れること:社員がAIを利用できる環境を整えることと、特定の保険業務へ組み込むことを並行している姿が読み取れます。ただし、全社員が使えることと、全社員が定期的に使うことは同じではありません。

評価の限界:年間約29万時間という削減数値は見込みとして扱い、実現済みの定量成果にしていません。社員がマクロ等を作成できる機能も、具体的な社員製AIの本番利用とは分けています。

6位 かんぽ生命保険|41点

営業の練習と、給付の事務を支援

かんぽ生命は41点。統合報告書2025では、本社の全ての部署での生成AI利用、全支店の法人営業部社員に向けたAIロールプレイ、保険金支払いを支えるAI-OCRによる入力の機械化が説明されています。AIポリシーも評価対象です。 [S21][S15][S04]

ここから読み取れること:顧客に直接見えるAIだけでなく、営業担当者の準備と、給付サービスの裏側の事務を変える方向性が読み取れます。こうした裏方の変化も本業として評価する一方、顧客向けAIサービスとは分けています。

評価の限界:本社の全部署という範囲を、会社の全社員の利用率へ広げていません。また、2026年2月発表のコンタクトセンター資料にある将来予定や、実現の確定が不足する「最大70%」を、そのまま本番成果として採用していません。

7〜13位:総合点だけでは見落とす、それぞれの強み

7位 T&Dホールディングス|33点

営業と契約保全の二つの領域へ

T&Dは33点。営業支援端末T-AI-Faceと、AI音声応答による書類請求等を、募集・販売と契約保全の2領域として評価しています。24時間の受付や、導入後の手続き項目の拡張も確認されています。 [S11][S26][S37]

ここから読み取れること:保険の加入前だけでなく、契約後の手続きを使いやすくする方向にAIを組み込んでいると読めます。アドバンスクリエイトと総合点は同じですが、本業変革が15点と10点で異なるため、固定の同点処理ではT&Dが7位になります。

評価の限界:2027年1月運用予定の査定AIや約4割の削減見込みは、現在の本番実装・実績には含めません。将来計画を除外しても残る、既存の営業・保全の仕事を評価しています。

8位 アドバンスクリエイト|33点

AI研修の成果と、因果関係の限界

アドバンスクリエイトは33点。新入社員がAIロールプレイで接客を訓練する取組みに加え、個人保険相談のAIヒアリングや、外部保険会社等への研修提供を評価しています。公式発表には、2024年新卒社員の入社約半年後の売上/人が、2023年新卒と比べ60%増という比較もあります。 [S28][S27][S38]

ここから読み取れること:AIを事務処理だけでなく、社員の練習や相談・販売の進め方に組み込む点が特徴です。業態変革4点は、個人向け相談と外部企業向け研修という、異なる顧客の仕事の変化を評価しています。

評価の限界:新卒年次間の比較であり、人数、元の売上額、AIだけの影響は十分に分離されていません。「AIが売上を60%増やした」という因果の断定はしません。また、売上増を時間・費用削減の閾値に読み替えて大成果にはしていません。

9位 ソニーフィナンシャルグループ|31点

事故映像を、説明と共有に使う

ソニーフィナンシャルグループは31点。ソニー損保の事故映像AI解析による事故対応を評価しています。顧客のドライブレコーダー映像を解析し、走行軌跡等を可視化して、担当者と顧客の説明・共有につなぐ仕組みです。 [S33][S32][S06]

ここから読み取れること:資料作成を効率化するだけでなく、事故についての情報を共有し、説明を進める方法を変えていると読めます。業態変革3点と、実現済み成果0点は矛盾しません。提供するフローの変化と、改善を測った証拠は別だからです。

評価の限界:提供開始や目指す効果から、事故解決時間や顧客満足がどの程度改善したかまでは確認できません。また、グループ内の銀行のAI利用を保険本業の別領域として加算していません。

10位 第一ライフグループ|25点

営業を支えるAIと、データ・AIの責任体制

第一ライフグループは25点。2026年4月から全国の営業職に本格導入されたデジタルバディが、営業準備や記録等を支援します。統合報告書2025では、データ・AIの責任者であるCDAOやAIチームの協働、AIレビュー、ガバナンス・ポリシーの取組みも確認されています。 [S30][S51]

ここから読み取れること:社員側の営業支援と、その利用を組織として管理する体制を、別々に整えている姿が読み取れます。本番利用が営業職で確認できることと、全社規模で定着していることは分けた評価です。

評価の限界:資料の「効率化を図る」「品質向上を目指す」という目的を、実現済みの成果へ置き換えていません。将来の全社員利用目標も現在の利用実績には含めず、成果0点としています。

11位 ブロードマインド|21点

開発計画から、営業現場の利用開始へ

ブロードマインドは21点。2026年8月12日の決算短信では、AIコンサルティングシステムのヒアリングモジュールの利用開始と、AIエージェントの継続開発が記載されています。過去の開発計画とは分けて、本番の営業支援を評価しています。 [S42]

ここから読み取れること:AIを構想している段階から、面談の特定工程で使い始めた段階へ進んだことが、この資料から読み取れます。規模の大きい将来構想ではなく、利用を確認できる一つの仕事を評価する例です。

評価の限界:面談や業務の効率化は目的としての記載で、実際に何分短くなったか、顧客体験がどう変わったかは確認できません。本番利用の確認を、そのまま成果や顧客フロー改善に置き換えていません。

12位 アイリックコーポレーション|18点

AIを外部に提供する強さと、自社変革は別

アイリックコーポレーションは18点。ASFiNDERの継続提供や追加料金体系、連結子会社インフォディオによるAI-OCR等の開発・運用・販売を評価しています。業態変革は5点で、今回の比較では最高点です。 [S07][S16][S23]

ここから読み取れること:AIを継続的な事業として提供する強みがある一方、自社の社員が日常的に使うことや、自社の保険主要工程がAI化したことを別に確認する必要があります。総合18点だけで、AIサービスの技術力や商品価値が低いとは判断できません。

評価の限界:プラットフォームのID数には非AI機能も含まれます。年間120時間という数値も試算であり、実現済みのAI成果には使いません。外販サービスの存在だけで自社社員の利用率を推定しないため、日常浸透は0点です。

13位 アニコム ホールディングス|13点

飼い主が触れるAIと、保険業務の成果を分ける

アニコムホールディングスは13点。2025年4月23日公開の「世界えがお博覧会」は、犬の写真を登録するとAIが笑顔度を判定するサービスです。顧客が直接使えるAI接点として評価し、関連する開発・特許は専門開発の根拠として区別しています。 [S43][S44]

ここから読み取れること:保険会社のAIは、引受や支払いだけでなく、顧客が普段利用する周辺サービスにも表れます。ただし、サービスに触れられることと、健康や保険業務の改善が実証されていることは別です。

評価の限界:写真の笑顔度判定から、診断精度や健康改善を主張していません。全社員向け生成AIに触れる採用ページも、導入日・基準日前の掲載を確認できないため、今回の日常浸透には使っていません。現在のAI利用そのものを否定する意味ではありません。

同14位の3社:公開根拠未確認という評価

14位タイ 日本総険|0点

0点は「AIを使っていない」ではない

固定した対象期間の公開資料では、6軸の加点条件を満たす根拠を確認できなかったため、0(公開根拠未確認)です。

将来の開示や、日付・実施主体・本番の条件が明らかになる資料によって、別版で評価が変わる可能性があります。今回の0点から「取組みなし」「AI未導入」とは読み替えられません。

14位タイ 中央インターナショナルグループ|0点

0点は「AIを使っていない」ではない

固定した対象期間の公開資料では、6軸の加点条件を満たす根拠を確認できなかったため、0(公開根拠未確認)です。

将来の開示や、日付・実施主体・本番の条件が明らかになる資料によって、別版で評価が変わる可能性があります。今回の0点から「取組みなし」「AI未導入」とは読み替えられません。

14位タイ FPパートナー|0点

0点は「AIを使っていない」ではない

固定した対象期間の公開資料では、6軸の加点条件を満たす根拠を確認できなかったため、0(公開根拠未確認)です。

将来の開示や、日付・実施主体・本番の条件が明らかになる資料によって、別版で評価が変わる可能性があります。今回の0点から「取組みなし」「AI未導入」とは読み替えられません。

業界を通して見える、三つの違い

1.利用率の数字があっても、同じ意味とは限らない

ライフネット生命の100%は利用経験率です。SOMPOの資料にはMAU51%がありますが、本版では測定月や分母の条件が十分でないため、定期利用率40〜59%の得点段階にそのまま当てはめていません。「全社員に提供」「一度でも利用」「毎月利用」は、別の状態として読みます。 [S20][S02]

この区別から、AIの定着を判断するには、導入人数だけでなく、対象者・測定時点・利用頻度の定義が必要だと考えられます。数字が大きいから評価が高い、という仕組みにはしていません。

2.速くするAIと、工程をなくすAIと、試験中のAIは違う

ライフネット生命の待ち時間短縮、SBI損保の通常手続きの除去、損保ジャパンの導入前トライアルは、同じ「効率化」でも証拠の種類が異なります。実装した事実、本番工程の変化、導入前に測った数値を混ぜないことが重要です。 [S20][S18][S45]

本ランキングは、期間実績をQ1、本番で確定した工程の変化をQ2、導入前の定量検証をQ3、定性的な本番改善をQ4、将来予測等をXとして区別します。Q3は成果軸8点までの候補で、Q4だけでは4点までです。大きな予測値があるだけで上位にはなりません。

3.AIを外部へ提供する力と、自社のAI変革は別

アイリックの業態変革は5点ですが、社員の日常浸透は0点です。SOMPOの介護向けサービスも業態変革では評価しつつ、保険本業の別領域には数えていません。これはAI事業を無視するためではなく、何の強みを評価しているかを混ぜないためです。

ここからは、企業のAI活用を読むときに、「自社がAIを使う」「顧客がAIを使う」「AIを継続的な事業として提供する」という三つの主語を分けると、総合点の背後が見えやすくなると考えられます。

このランキングだけでは分からないこと

本資料は情報基準日時点の公開情報に基づく独自評価です。企業価値・株価・将来業績・保険商品の優劣を評価するものではなく、投資や保険加入の推奨ではありません。非公開施策は評価できず、公開情報の量や明確さに左右されます。

企業発表の数字には、会社算出値、特定部署・支店の値、比較条件が限定された値があります。正得点の根拠になった資料でも、資料全体の主張を無条件に採用したわけではありません。

また、AIに関する取組みがあっても、日付が確認できない、基準日より後である、予定の表現しかない、実施主体が違う、といった理由で加点しない場合があります。点数の上昇は、実態の進展だけでなく、開示が詳しくなったことによっても起こり得ます。

結論:順位よりも、どの仕事がどう変わったかを読む

今回の首位は、保険の複数工程への実装と、異なる仕事での成果が確認できる東京海上でした。一方、ライフネット生命には全社展開と顧客対応、SOMPOには組織体制、SBIインシュアランスグループには保険金手続きの工程変更という特徴があります。

全社にAIを配ること、本業を変えること、成果を示すことは、同じ到達点ではありません。関心のある企業の6軸を見ると、「何が進んでいるのか」と「何はまだ公開情報から確認できないのか」を分けて考えられます。

出典を比較・再利用したい方へ

全順位・得点・主要な分析はこの記事で無料公開しています。自分で企業を比較したり、元資料のどの箇所を根拠にしたかを追ったりするための、出典・評価理由・Excel資料集を別途用意しました。販売するのは独自の整理・比較データで、企業の公式資料の原本や全文転載ではありません。

noteで出典・比較資料集を見る

主要出典

以下は本文の主要な出典です。資料日・本文位置・採用範囲は本版の保存台帳に基づきます。リンク先は更新・移転される場合があります。S番号は出典資料集と共通で、番号の飛びは欠落ではありません。

[S34] 東京海上ホールディングス|東京海上2026年IR説明会資料
資料日:2026-05-26/確認箇所:物理17頁Search25→22億(脚注4 FY2025照会件数/処理時間/人件費/AI利用実態を基に会社算出)とAI-HUB CoE。物理75頁左上2025年8月TMNF Dubai Branch事故書類処理90%本番、RSL50%転換率脚注2025Q2vs2021Q4/$40m期間条件不足/TMSR4pt分母不足/Voice2028予測X(17/75画像確認)
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[S12] 東京海上ホールディングス|東京海上グループの経営戦略 2025年5月26日
資料日:2025-05-26/確認箇所:物理81頁AI施策表Search/marketinnavi/商品料率/UW/顧客AI一覧。26頁CITO一般IT、固有内部AIガバナンス教育証明にはしない
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[S09] 東京海上ホールディングス|OpenAIとの戦略的パートナーシップ
資料日:2025-09-25/確認箇所:物理1頁生成AI共同案件/OneAI累積230万の利用件数、2頁共同開発計画。母集団の定期率ではない
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[S01] ライフネット生命保険|全部門に自社開発AIエージェントを導入完了
資料日:2026-08-25/確認箇所:本文「導入の背景」「特長」全部門/全チーム、注1 総合職正社員利用経験率、カスタムセキュリティ
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[S20] ライフネット生命保険|7157_Lifenet_BestAI_20260527.pdf
資料日:2026-05-27/確認箇所:物理1頁 金杉貴仁AI推進部等担当役員、物理2頁 2025年11月導入・待ち時間95秒→65秒・24時間証明書受付
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[S45] SOMPOホールディングス|生成AIを活用した照会回答支援システムを全国の営業店で利用開始
資料日:2025-07-01/確認箇所:物理1頁2024導入前試験の回答可能60%/時間4割削減と2025年6月全国展開。元試験Q3
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[S46] SOMPOホールディングス|2026年度経営戦略説明会 補足資料
資料日:2026-05-22/確認箇所:物理14頁GCxO・groupAI CoE/倫理/リスク/人材研修、15頁実装実証構想混在(画像確認)
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[S49] SOMPOホールディングス|生成AIを活用した代理店業務品質評価システムのリリース
資料日:2026-01-21/確認箇所:物理1頁2.代理店業務品質評価システム開始、募集代理店業務/手数料/PDCA同販売領域
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[S48] SOMPOホールディングス|ほのぼのVoice インカムオプション提供開始
資料日:2026-03-11/確認箇所:本文冒頭2025年5月無料AI音声Voice基本本番継続、「インカムオプション」有償追加2026年3月11日新提供
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[S02] SOMPOホールディングス|中期経営計画の進捗
資料日:2025-05-21/確認箇所:物理39頁 国内26社19000人MAU51%(分母/定期測定期間未完備)とAI一覧、40頁経営層700人研修、71頁NDソフトウェア売上203→213→218予想をgroup介護事業として記載
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[S18] SBIインシュアランスグループ|7326_SBIsonpo2025.pdf
資料日:2025-07/確認箇所:物理4頁(印刷5) Custella AI予測募集2024年10月拡張。物理7頁(印刷8)スーツケースAI査定/損害確認・支払手続作業不要(画像確認)。8頁(印刷9) Copilot・内規チャット本番とAltius/Hail実証区別
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[S17] SBIインシュアランスグループ|7326_VOCSS20241007.pdf
資料日:2024-10-07/確認箇所:物理1頁 2024年10月7日VOCSS社内業務導入・文字起こし/要約/マスキング、3頁未来機能拡張
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[S14] SBIインシュアランスグループ|7326_pet20260312.pdf
資料日:2026-03-12/確認箇所:物理1頁 生成AIボイスボット本番事例、2頁共同診断書AI画像読取/迅速支払、3頁企業情報
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[S03] MS&ADインシュアランスグループホールディングス|AI Ribbonの全グループ社員向け提供
資料日:2025-02-19/確認箇所:物理1頁 AIリボン全社員提供/Webアプリ・コミュニティ・社員マクロ追加可能、2頁人材投資。社員具体本番作成者は未記載
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[S40] MS&ADインシュアランスグループホールディングス|MS&AD統合レポート2025 部分版
資料日:2025-09-02/確認箇所:物理17頁(印刷85–86)右下 業務プロセス導入事例:損害サービス通話文字起こし要約効率化(29万時間は見込み)、事故受付AI音声。フェイク検知は開発記述で本番を補外しない。文字化けを画像確認
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[S39] MS&ADインシュアランスグループホールディングス|MS&ADサステナビリティ2025(名証提出版)
資料日:2026-01-22/確認箇所:PDF物理33頁(冊子106)事故受付AI / 物理64頁(冊子137)AI指針・利用前必修教育・ログ監視・グループAI会議
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[S21] かんぽ生命保険|7181_integrated2025.pdf
資料日:2025/確認箇所:物理21頁右下(印刷40) AI-OCRで記入/入力機械化。物理22頁左中(印刷41) 2023本社全部署、2025年5月全支店法人営業AIロープレ。2頁は原本画像確認
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[S15] かんぽ生命保険|日本郵政グループ・AIポリシー策定に関するお知らせ
資料日:2026-03-26/確認箇所:物理1頁4社策定、2頁 AI倫理/安全/責任/教育/イノベーションと制定2026年3月25日
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[S04] かんぽ生命保険|次世代コンタクトセンターシステムの導入について
資料日:2026-02-20/確認箇所:PDF p1-2
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[S11] T&Dホールディングス|T&D保険グループ統合報告書2025
資料日:2025/確認箇所:物理24頁(印刷30)太陽生命T-AI-Face営業支援、33頁(印刷39)AIファンド予測、35頁(印刷41)2023音声ボット24時間受付と2024保全項目追加。一般満足度をAI成果に帰属せず
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[S26] T&Dホールディングス|8795_case_study.html
資料日:未確認/確認箇所:「携帯端末T-AI-Face」「AIファンド予測サービス」2025年3月現況と2024年8月/2月導入継続。本番募集と保全を重複除外
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[S37] T&Dホールディングス|太陽生命・IBMのAIエージェント開発
資料日:2026-05-21/確認箇所:物理1頁2027年1月運用開始予定の査定AI開発・主体、2頁期待効果4割、3頁コメント。B/C本番不採用、D3/E3開発案件支持
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[S28] アドバンスクリエイト|8798_abatore_20250326.pdf
資料日:2025-03-26/確認箇所:物理1頁AVITA開発/当社代理販売。2頁2023β/本格導入後2024新卒入社約半年後営業売上/人2023同期比60%、複数保険会社外部導入実績
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[S27] アドバンスクリエイト|8798_integrated2026.pdf
資料日:2026-03-31/確認箇所:物理17頁(印刷16)現新人AI研修/個人保険相談冒頭AIヒアリング。19頁(印刷18)時間外生成AI顧客応答。26頁(印刷25)若手実利用
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[S38] アドバンスクリエイト|アドバンスクリエイト業況説明
資料日:2026-05-22/確認箇所:物理15–16頁 生成AI顧客問い合わせ/直営相談AIヒアリングとアバトレ外販継続
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[S33] ソニーフィナンシャルグループ|ソニー損保ドライブレコーダーAI解析
資料日:2024-10-01/確認箇所:2024年10月1日提供開始。サービス概要 AI事故走行軌跡/速度/解析映像共有、注4委託会社提供
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[S32] ソニーフィナンシャルグループ|ソニー損保の社内照会AI
資料日:2025-02-07/確認箇所:2025年2月7日本文1.概要 2024年12月下旬運用/人事内規商品約款/AI固有業務ルール、2.今後顧客向け活用は未来
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[S06] ソニーフィナンシャルグループ|Sony Financial Group Topics 2026
資料日:2026-02-03/確認箇所:物理5頁(印刷3) 2025年11月ソニー銀行生成AI活用アプリ利用開始。保険7分子へ銀行工程変換せず
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[S30] 第一ライフグループ|第一生命デジタルバディ本格導入
資料日:2026-08-28/確認箇所:物理1頁 2026年8月28日/4月本格導入全国生涯設計デザイナー。2頁4機能、3頁継続強化。顧客直接本番や効果数値は示さず
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[S51] 第一ライフグループ|統合報告書2025|グループ経営管理体制・グループCDAOメッセージ
資料日:2025/確認箇所:PDF物理2頁(冊子6)現CDAO組織図 / 物理16頁(冊子20)グループCDAO・AIチーム協働・2024年度実施のレビュー/ガバナンス/AIポリシー / 物理25頁(冊子29)2025年7月時点注
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[S42] ブロードマインド|2027年3月期第1四半期決算短信
資料日:2026-08-12/確認箇所:物理4頁(印刷2) AIコンサルティングシステムヒアリングモジュール利用開始/AIエージェント開発継続
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[S07] アイリックコーポレーション|AS FiNDER機能アップデート
資料日:2025-11-05/確認箇所:物理1頁 2025年6月リリース・11月更新。2頁 概要RAG/チューニング・120時間当社試算・外部代理店銀行提供
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[S16] アイリックコーポレーション|AS platform登録ID発表におけるAS FiNDER継続有償提供
資料日:2026-03-31/確認箇所:物理1頁 ASplatform1万ID(非AI含む)。2頁AS FiNDER等別料金問い合わせ。3頁 システム事業開発販売
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[S23] アイリックコーポレーション|7325_shoshinAI_20260311.pdf
資料日:2026-03-11/確認箇所:物理1頁 連結範囲子会社インフォディオ、審査専用AIエージェント書審AI提供開始・既存フロー連携、3頁会社概要
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[S43] アニコム ホールディングス|犬の笑顔をAIで判定し紹介するサイト「世界えがお博覧会」を公開
資料日:2025-04-23/確認箇所:2025年4月23日本文サイト概要:犬写真アップロード→AI笑顔スコア判定/表示/保存・任意公開。一般利用者本番/社員利用や定量改善なし
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[S44] アニコム ホールディングス|ペットの動画から感情を判定するAIシステム、日本に続きアメリカでも特許を取得
資料日:2025-09-17/確認箇所:2025年9月17日本文特許概要動画感情AI分析の特許/発明会社。4月写真AIと同一技術とはせず開発案件D3/E3
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評価版:2026年9月5日情報基準・共通v1.3/16社・96軸。

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